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2022年07月30日05:18

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株式投資の隠れた魅力、株主優待制度あれこれ

 株主優待、ってご存じだろうか。
 株式取引をしている方なら先刻承知だろうが、株と縁の無い人なら全く知らないだろう。
 要するにその株式を発行している会社が、株主に対して、毎期、ないしは半期ごとに、様々に優待してくれるものだ。

◎東証上場企業でも優待制度を持つ会社は少ない
 金融資産として株を買うのは、その会社を応援したいという意思表示であり、資金を出すことの見返りに配当を受け取る権利を得ることでもある。しかしもう1つ、実は隠れた楽しみ、魅力もある。それが、株主優待だ。
 ただし東証上場銘柄のすべてが株主優待をしているわけでは、もちろんない。株式会社として資本を出してくれた投資家に対する当然の義務である配当だって、していない無配会社もある。むしろ株主優待制度のある会社の方がずっと少ない。

◎かつては魅力だった航空会社の株主優待
 有名なところでは、ANAやJALの優待券だ(写真)。半期ごとに所有株に応じて郵送してくれ、それで国内航空運賃が半額になる。
 ただ今では、各航空会社とも事前購入割引など、様々な割引制度があるから、魅力は薄れた。金券ショップに換金に行っても、二束三文の値段でしか買い取ってもらえない。
 しかし事前購入割引などのなかった数十年前は、プラチナ優待券で、僕も金券ショップで何度か買ったことがある。
 もう亡くなったが、昔、ある女流作家の、夏に北海道旅行をするので優待券目当てに航空会社の株を買ったというエッセーを読んだことがある。けっこう売れっ子だったが、そんな人でも欲しくなるのが、かつての航空会社の優待券だった。
 また遊園地などの会社は、入園券を配る。人気のディズニーランド(写真=「ランド」のシンデレラ城)、ディズニーシーを運営するOLCはワンディーパスポートを配布するので、これを目当てに株主になる人も多い。

◎イオンは5%割引パスが主婦に人気
 他に食品会社に多いのが、自社製品の詰め合わせである。またレストランチェーンなども、自社の店舗で飲食代に使える優待券を送ってくる。
 さらに鉄道会社なら、割引券や優待乗車券をくれる。沿線に住む人には、恩恵は大きい。
 主婦に人気なのがイオンで、株主に買い物のたびごとに使える5%割引パスがもらえる。ただイオンの場合、そうした主婦の需要が厚いので、会社の価値以上の株価がついているという批判もある。
 しかし一般の人に無縁な会社、例えば機械メーカーなどでも、株主優待をしていて、そういう所は、クオカードなどを配る。

◎僕の持つ最高の優待はニプロのJCBギフト券
 僕が持っている株で、けっこうお得と感じるのが、医療機器、医薬品メーカーのニプロ(写真=本社)で、毎期ごと(つまり1年ごと)にJCBのギフト券を送ってくる。むろん配当の他に、である。
 例えば、僕はもう10年以上も1000株を保有しているから、1万5000円分のギフト券が毎年送られてくる。
 ただこれを読んだ方がすぐ買おうと思っても、優待は受けられない。ニプロの場合、優待を受けられるのは1年以上保有という縛りがあるからだ。
 また所有期間の縛りはないが、不動産会社のヒューリック(写真=同社のサインボード)は、300株以上の株保有者に3000円相当の食品の載ったグルメカタログを送ってくれる。株主は、そのカタログから主に食品の好みの品を選ぶと、2週間後にその品が送られてくる。所有期間に縛りはないが、3年以上の保有者はカタログから2点選べる(3年未満は1点)。
 こうした縛りは、だいたいどこの会社の株主優待でも共通しているようだ。
 ここに、優待制度を持つ会社の意図が明確になる。つまり、売ったり買ったりの束の間の投資家ではなく、「長く応援してください」と、長期保有の安定個人株主が欲しいのだ。

◎外国人や機関投資家の批判も
 ただ、株主優待制度は、外国人投資家や国内機関投資家には評判が悪い。外国人には使い道はないし、機関投資家もギフト券や優待乗車などなら金券ショップで換金できるが、食料品などはお手上げだからだ。
 むしろ株主優待でカネを使うなら、その分を配当に回せ、という議論になる。
 その批判もあってか、最近、株主優待制度を廃止する会社も出てきている。
 だから優待狙いで、その会社の株を買うと、買ったとたんにはしごを外されることもある。
 株主優待は、あくまでもその会社を応援してくれることのお礼、おまけと考えるべきだろう。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202207300000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

昨年の今日の日記:「ワクチン接種の進む今、武漢肺炎第5波が襲うが恐れるなかれ、ワクチン接種があり、接種こそ唯一・最強の武漢肺炎防御策だ」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202107300000/


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