2022年7月24日劇場鑑賞
前作は王宮を奪還する話だったので局地戦でしたが、本作は平原での会戦ということでスケール感はとても大きく邦画のそれを超えていると感じました。
物語は、（童）信の初めての戦場での活躍を描く。
羌瘣の過去話と麃公の意味不明な命令が余分だったけど、戦場で一兵卒として戦う主人公の話としては面白かったです。
羌瘣の過去を結構な尺を取っていますが、正直本編に影響は無いのでサクッと切っても良かったと思いました。しかも、仇が誰か画として見られないため見えない仇のことを恨んでいますと言われてもちょっと…という気分でした。
麃公の指示が待機と突撃しかなくて、無能ではないかと思った。しかも、部下には丘への突撃を指示しつつ自分だけ丘を迂回して敵将と一騎打ちにより決着を着けるとかやることが大将というより猪突猛進の猛将という感じで信が目指す大将軍の姿には程遠いように見えました。
主人公信は戦場という混沌の中でも生き残るために考え行動し伍という仲間たちを導き、結果生き残ったというところはとても分かりやすい初陣の話でした。
この映画の一番熱い場面は、千人隊長縛虎申の死に様で、最初は突撃好きの狂った上官だと思われていましたが、敵副将と刺し違える激烈な最後を見せられ興奮に狂いそうでした。
そして、現場指揮官が敵の副将を刺し違えて殺す強者揃いとなると、魏が大軍を擁しても秦には勝てないのはもちろん、信はそれ以上の活躍をしなければ天下の大将軍にはなれないということで、山の高さを知るという意味でもとても良い演出だと感じました。
最後のキングダム�靴紡海�という予告編や羌瘣の「ターン・トン・トン」という謎の踊り等、ツッコミどころはありますが、戦場をミクロな視点で描くという斬新なところが一番の見所かと考えます、お勧めです。
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