やっと到着した丸山山頂からは、絶景が広がっていた（写真）。
「塩谷丸山」６２９メートルの標識の立つ、石のゴロゴロした山頂から西は、晴れているから眺望が最高だ（写真）。
◎余市の町並み、積丹半島……
直下の薄緑色の笹原の先に、深い緑の原始林が広がり、その先の青い海が石狩湾だ。その湾の入り江の左手に広がるのが、ニッカウヰスキーで有名な余市町である。
さらにその先には、積丹半島が横たわる。白い雲のたなびく下の、まだ雪を残すのは、標高１２５５メートルの積丹岳だろう。積丹半島の緯度になると、北斜面にはまだ雪渓が残るのだ。
やや東に振って見える海岸は、塩谷か蘭島か（写真）。いずれも札幌・小樽市民の海水浴場のある所として有名だ。
◎頭だけの要諦山も見えた
標識の山頂からほんの１分ほど進むと、岩場がある。ひときわ高くなった岩の上に、小さな石祠が置かれていて、そのそばに鉄の棒が立っていた（写真）。
下からは、声が聞こえる。足下の岩にザイルが見え、ロッククライミングを楽しむ人たちだ。
恐怖感が先に立ち、とても覗き込めなかった。
余市の街並みの見える先をさらに左側、すなわち西に振ると、緑の山稜の先に、うっすらの雪のいただく頭だけ見せる山がある（写真）。その美しい山容から、「蝦夷富士」の別称を持つ、日本百名山の１つの要諦山であることが分かる。
この岩場で、腰を下ろしてゆっくりと休憩した。
◎天狗山の標識、だがここから８キロ余、無理無理……
岩場の手前に、「天狗山」への案内を示す標識が立っていた（写真）。当初は、そこを目指すつもりだったが、ここまで予想外に体力を消耗し、時間もたった。先には、深い緑に包まれた山稜が幾重にも望める。展望はきかないし、「距離８．３キロ」は順当にいって３時間はかかり、たぶん天狗山に行き着けない。
ここで、先に進むのはすっぱりと諦め、下山することを決めた。
注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、
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昨年の今日の日記：「北海道紀行�─Ь�樽を歩くその１＝小樽運河目指し、旧国鉄手宮線を観る」
https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202107150000/
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