円山からの下山は、途中で２つに分かれる分岐路を左に取った。来た道は、八十八カ所の道だったが、僕が下山路としたのは、円山動物園に行けるコースだった。
◎ここにもカツラの巨木が
こちらは、往路と違い、全くお地蔵さんはない。ただ道はさらに緩やかに感じられた。
遠くからスピーカーで選手名を読み上げる声が聞こえた。円山球場が近いから、春の高校野球大会が開かれているのだろうか。
道をだいぶ降りてくると、カツラの巨木とフェンスが見えた（写真）。エゾシカ侵入防止フェンスなのか。ただ、途中、食害の痕はあまり見なかったが。
カツラの巨木は、往路の八十八カ所の登山路にもあった。札幌のような２００万大都市の市街地近くでも、このような巨木が残っているのは奇跡だ。
途中で道を間違え、たまたま道を掃除していた中年女性に円山動物園の道を尋ね、少しだけ戻ると、動物園の入り口前に出た（写真）。下山は約２５分、本当に散歩程度で行けるのが円山である。
◎白い花をたたわにつけるニセアカシア
動物園の向かいの道路ぎわに、白い花をたわわに付けたニセアカシアの木があった（写真）。こんな見事な花をつけるニセアカシアは、滅多にない。朝、塩谷駅近くで見たニセアカシアの花より立派である。
さて、円山動物園である。ここには、初めて訪れる。昔、札幌に住んでいた時も来たことはない。
ここは、ホッキョクグマが水槽で泳ぐ時、透明の水槽の壁越しに泳ぐホッキョクグマを観られることがウリの１つだが、ホッキョクグマには無理に演技はさせないという。だから、それは見られないかもしれない、とも思った。何しろ入場は、昼下がりの１時４０分だ。ホッキョクグマも、眠っているだろう。
◎ミーアキャット、安全な動物園でも変わらぬ習性
最初に目を引いたのが、ミーアキャットの檻である。ミーアキャットは、以前にスペインに行った折り、バルセロナの動物園で観たことがある。
見ていると、家族らしい５〜６頭が巣穴を出たり入ったりし、うち１頭が立ち上がって木の実らしい物を食べている（写真）。立っているのは、空からの猛禽類の襲撃への警戒で、警戒役は交代する。ここのミーアキャットも交代してたから、安全な動物園の檻の中でも、その習性は変わらないようだ。
注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
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昨年の今日の日記：「北海道紀行�◆�長らく休園していた旭川の旭山動物園に行く」
https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202107050000/
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