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2022年06月27日17:03

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梅雨明けだと

天気予報は曇り晴れだった。
集合していると空がにわかに曇り始め出発の時には雨が降り始めた。
コースを知っているのは私のみ。
当然先頭を走るが私は助手席だ。
車はモーガンだが私のより25年古い。
私は25年乗り続けているが、これは50年間走り続けている。
雨漏りは、この25年を経過しても克服できていない。
私にはタオルでフロントグラスの内側の曇りを拭きとる役割も託された。
この車デフロスターが無い。
つまりフロントガラスに風を当てられないのだ。
もちろんエアコンなんてあるわけはない。
お爺二人が静かに乗っていてもガラスは曇る。
今日のコースは山に向かって走る。
だから狭いトンネルがやたらと多い。
雨模様のトンネルはやけに暗い。
白内障にはなっていないが老眼の二人は揃って老眼鏡を自宅に忘れてきた。
「ああ。見えない」と言いながら運転する4歳年上の彼の言葉を聞いて震え上がった。
途中絶対的に必要なトイレ休憩の後は運転を私に交代した。
私の身長では座席が後ろすぎる。
ところがシートを滑らせるレバーが固着して動かない。
50年も一人だけで運転してきたものだからサビるよなぁ。
仕方なく背中に布を丸めて置き、辛うじて寝転んだ状態を脱した。
運転を交代したとたんに雨が上がり曇りになった。
これなら安全に運転できそうだ。
だが初めてのカーブで大きく膨らんだ。
ハンドルの遊びがかなりあるしブレーキは床を踏んでいるようだ。
「これは要注意だ」と肝に命じた。
昼食後にはトップを開けてオープンにした。
これでなくちゃ。
昼食の店もコーヒーの店も皆気に入ってくれて事故も故障もなく楽しく笑って別れた。
最後に私は新しいモーガンの助手席で帰宅した。
旧モーガンをで恐怖体験したが、新型では余りある余裕を感じた。
その中間の私のが、やはり良いな。
梅雨明けしたと報道があったが昨日にしてくれれば、あれほどの恐怖は味あわなくて済んだのにな。

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