mixiユーザー(id:735114)

2022年06月21日08:29

152 view

【展覧会】自然と人のダイアローグ(国立西洋美術館)

国立西洋美術館とドイツ・エッセンのフォルクヴァング美術館の所蔵作品で構成される展覧会。西洋美術館の常設展示室で見慣れている作品も、展示場所が変わると雰囲気が変わる。何度も常設展示室に足を運んでいるつもりだが、鑑賞の記憶があいまいな作品もある。「え、これ見たことない!持ってるなら出そうよ!」と思う作品もある(笑)。

写真撮影可能な作品も多い。みんなが写真を撮っていると自分も撮ってみたくなる。だが、写真を撮ることが目的となってしまい、美術館に長時間滞在していたわりに、絵を見た気がしない。
そのような中でも、作品にエネルギーを感じた3点を以下にメモしておく。

ニース郊外の風景(アンリ・マティス):柔らかでありながら、黒の縦線がシャープ。

オリーヴの園(ピエール=オーギュスト・ルノアール):小ぶりな作品だが、濃密。

百日草(エミール・ノルデ):濃い色合いで草むらと赤や黄色の花々が描かれる。透明感のある作品が多い中で異質な雰囲気があり、目立っていた。


通常は西洋美術館の常設展示室の壁に掛かっている作品が企画展示室に来ているということは、常設展示室でも絵の並び替えがあったり、今まで見る機会がなかった作品が展示されていたりするだろうか・・・という期待があり、常設展示室にも足を運んでみた。
展示作品が劇的に変わっている!ということはなかったが、初めて見る(と思う)作品もちらほらあって、嬉しかった。
印象深かったのは以下の2点。

聖ドミニクス(フランシスコ・デ・スルバラン):コントラストがはっきりしていてドラマチック、それでいて禁欲的な瞑想性もある。聖人の静かな情熱が伝わってくるような作品。

蠟燭の明かりのもとで机に向かう書生(レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン):版画素描展示室に展示されていたレンブラントのエッチング。暗さの中での濃淡が驚異的。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する