映画「リベンジ・マッチ」☆

2022年5月6日BS録画鑑賞

シルベスター・スタローン、ロバート・デ・ニーロがボクシング映画に出ると聞けばロッキーとレイジング・ブルを思い出す…そんな訳ないだろ、何歳だと思っている。と言うのが、観る前の印象でしたが、実際に観てみると老害のお遊戯感を上手く活かした面白い映画でした。

物語は、宿命のライバルだった二人のボクサーによる世紀の対決前に諸事情あって辞めてしまったリベンジマッチを孫がいるような歳になってから行うという話です。

ボクシング映画は肉体改造により俳優を追い詰めるため、よほど酷い脚本でもない限り大体面白いと相場が決まっていますが、後期高齢者の二人に身体を絞らせた結果、画的に観られる身体に仕上がっていてそれだけでも、役者魂を感じました。

ぶっちゃけ脚本はどうかと思う出来で、一人の女性を取り合った過去、その女性の子供や孫との交流により家族の絆を確かめる話、孫を自身が経営するバーに連れて行き放置し自分はナンパした女とカーセックスする等、脇の話が杜撰でどうしようもなかったです。
なので、115分でも若干長く感じました。
せっかく身体を作り込んできたのだから、ロッキー風なトレーニングシーン多めの映画にした方が良かったです。※生卵を飲ませたり、冷凍庫で肉を叩く素振りは見せます。

後期高齢者の意地を観られるので、お勧めです。