mixiユーザー(id:735114)

2022年02月11日21:41

156 view

【展覧会】ポンペイ展 (東京国立博物館)

子どもの頃、気に入って繰り返し読んでいた本があった。それはツタンカーメン王の呪いやムー大陸、バミューダ・トライアングルなどの不思議が書かれていたオカルト的(笑)な本で、噴火によって一瞬のうちに灰に閉ざされたポンペイの話も載っていた。そして、その当時から、いつかこの不思議の現場に立ってみたいと思っていた。

実際にポンペイの遺跡の中を歩いて広さや高さを体感したいところだが、コロナ禍では海外に行くことは難しい。むしろ、慣れた場所で天気に左右されずに約2,000年前の生活を垣間見る方が賢明だろうと前向きにとらえて、博物館へ。
フレスコ画とモザイク画を中心に鑑賞して、考古学的な展示物や工芸はスルーするつもりでいたが、どれもみな興味深く、点数も多く、思いがけず時間を費やしてしまった。
「ファウヌスの家」の再現展示が面白く、床モザイクの上を歩くという貴重な経験ができた。

以下、興味深かった展示物を記載しておく。

女性犠牲者の石膏像:
計算された彫刻ではなく、普通の人間の石膏像。にもかかわらず、驚くべきプロポーション。頭が小さい!八頭身!

仔ブタ形の錘:
カワイイ・・・。これが子ブタ貯金箱の元祖に違いない。

目玉焼き器、あるいは丸パン焼き器:
タコ焼きより少し大きめの丸いくぼみが4つある調理器。食に対する強いこだわりを感じる。

膣鏡:
この時代にすでに婦人科用の医療器具があったとは・・・。

葉綱と悲劇の仮面:
密度の高い豪華なモザイク画。敷居ということなので、容赦なく踏まれていたはずなのだが、保存状態が非常に良く、美しい。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する