カラスウリの花

カラスウリの花
見たことある人は少ないでしょう。
それもそのはず。
カラスウリの花は陽が落ちて暗くなったころに咲き始めます。
そしてあくる朝夜が明けてくるころにはしぼんで落ちてしまうのです。
1日の内の真っ暗な時間にだけ咲く花なのです。

こんな時間に咲いて
受粉はどうなるのでしょう〜？
心配はいりません。
カラスウリの花は長い漏斗状花です。
ごちそうの花の蜜は付け根にあるので、長い口吻（こうふん）を持った夜行性のガであるスズメガ類を、カラスウリは花粉媒介者として選びました。
夜行性の虫からよく見えるように花は白いです。
ファンタジックな白い花は
一度見たらたちまちに虜なってしまいます。

このカラスウリに似た花に
キカラスウリがあります。
実はカラスウリによく似ています。
花もカラスウリによく似ています。
けれど咲く時刻はカラスウリに比べてもう少し長く咲きますから見ることは簡単。
夕方まだ明るい頃から咲き初め
あくる朝日が登ってもまだ咲いています。
花もカラスウリに比べたら少しは神秘性に欠けます。

カラスウリの花は
憧れの花です。