新国立劇場バレエ団ダンサーたちが振り付けた6作品の上演と、2011年に新国立劇場バレエ団のために振りつけられたという作品の再演。様々な雰囲気の作品を鑑賞することができ、いずれの作品も長くないので、飽きずに楽しめた。
新国立劇場の中劇場は、今回はオーケストラピットは設けられておらず、客席のすぐ前の床がすでに舞台だった。ダンサーがものすごく近いところにいる。表情はもちろん、鍛え抜かれた身体が見えるのも非常に面白かった。
Coppélia Spiritoso
振付：木村優里、出演：木村優子、木村優里
お人形が動き出した！やった！ レオ・ドリーブの「コッペリア」に合わせて少女と人形が楽しく踊る。舞台が暗転し、最後に再び舞台の奥にスポットライトがあったとき・・・椅子に座って本を読んでいるのは人形だった子だ・・・。シュールなラストが衝撃的。
出演の2人は姉妹だろうか？
人魚姫
振付：木下嘉人、出演：米沢 唯・渡邊峻郁
プリンシパルのペアは長身で舞台映えがする。さすがの安定感と美しさ。
声と引き換えに足を得た人魚姫。歩き慣れていなくて足元がおぼつかず、声を出したくても出せないもどかしさが切ない。
コロンバイン
振付：�盒彊豕院⊇弍蕁�池田理沙子・渡辺与布・玉井るい・趙 載範・佐野和輝・�盒彊豕�
鳥のさえずりのようなフルートの響きと土俗的なメロディーが印象的な音楽に合わせて3組の男女が踊る。身体の使い方が独特で、とても個性的な作品。
ノットイコール
振付・出演：柴山紗帆・益田裕子・赤井綾乃・横山柊子
4人のダンサーによる共同振付作品。しかも曲はバレエ団ダンサー渡部義紀のオリジナル。2人は白い衣装、2人は黒い衣装。でも衣装のデザインは4人4様で、細かいところまでノットイコール。
神秘的な障壁
振付：貝川鐵夫、出演：米沢 唯
ベージュのレオタードと透けた素材のオーバーブラウスを身に付けるダンサーは、背中に羽のある妖精のようだ。フランソワ・クープランの典雅なチェンバロ。シンプルなバロック音楽に合わせてゆっくりと踊るのは難しいだろうなぁ・・・。
Passacaglia
振付：木下嘉人、出演：小野絢子・福岡雄大・五月女遥・木下嘉人
白い衣装が暗い舞台に映える。クラシックバレエ的な動きが多く、美しくて溜め息が出た。
ナット・キング・コール組曲
振付：上島雪夫、出演：本島美和・寺田亜沙子・奥田花純・細田千晶・益田裕子・今村美由起・貝川鐵夫・福田圭吾・小野寺 雄・福田紘也・中島瑞生・渡部義紀・赤井綾乃・朝枝尚子・徳永比奈子・廣田奈々
デニム風の衣装を着たダンサーたちがジャズ音楽に合わせてミュージカルダンスのようなステージを見せてくれた。ものすごくカッコいい！ こういうバレエもステキ！また見たい！
本島美和・貝川鐵夫ペアが華やかで目立った。中島瑞生がセクシー。
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