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2021年11月27日22:24

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【オペラ】ニュルンベルクのマイスタージンガー(新国立劇場)

1演目を2回以上見ることを自分に課している。2005年に初めてマイスタージンガーを鑑賞してから16年、ついに2回目を見る機会を得た。
それにしても、この作品は何もかもが冗長だ。ワーグナーゆえに上演時間が休憩込みで6時間もかかるのは仕方がないとして、登場人物が多すぎる、登場人物の名前が長すぎる、歌のお作法の説明も長すぎる!飽きる!
娘と全財産をマイスタージンガーに与えるというポーグナーのセンスは初演当時の150年前だってアウトでしょ・・・。

救いがあるとすれば、コメディであること、観念的でないこと、今回は舞台装置と衣装が古すぎず新しすぎずで感じが良かったことだろうか。コロナ禍ならではの演出も面白かった(劇中劇の舞台でスタッフが椅子を消毒していたり、ヴァルターがアルコールで手を消毒していたり・・・)
外国人キャストが日本への入国制限を受け入れて舞台に立ってくれているのはとても嬉しいし、ワーグナーをバリバリ歌える日本人歌手が着実に増えていることもメモしておきたい事柄だ。

しかし、たとえチャンスがあったとしても、この作品の3回目の鑑賞はしないだろう。ということは、今回が私の人生にとって最後のマイスタージンガーになるわけだ。
「最後」ということに一瞬寂しさを覚えたが、残念だとは思っていない。やはり私はワーグナーは好きになれない。
でも、ワーグナーから逃れることもできない。「パルジファル」と「ラインの黄金」をそれぞれあと1回以上見なければならないし、「トリスタンとイゾルデ」は残りの人生でせめて1度は見てみたい作品だ。



指揮:大野和士
演出:イェンス=ダニエル・ヘルツォーク
ハンス・ザックス:トーマス・ヨハネス・マイヤー
ヴァルター・フォン・シュトルツィング:シュテファン・フィンケ
エーファ:林 正子
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