あ、手を振ってる

アキさんを訪問するために２時間の余裕を見て家を出た。
何しろロンドン南東から北東に横断。
電車と地下鉄3回乗り換えての旅。


ちょうど２時間後目的の駅について、さて駅のどっち側だろうと呆然としているところにアキさんから電話が入った。
アキさんの説明に沿って駅の反対側に出直した。

駅の前に立った。
迎えに来るというアキさんにスマホの地図があるから大丈夫と断ったものの、この地図の使い方がわからない。
一応調べては置いたのだが駅とアキさんの家の位置関係が掴めなかった。
ともかく例の大通りに行くことだと歩き始めた。

その大通りに出たもののラウンドバウト（丸い交差点風）を挟んで伸びている大通りのあっちかこっちかわからない。
ちょうど通りかかったアジア系の３０代の小柄な男性に聞いてみた。
「その大通りならここだよ」
でもこの家に行きたいのだけど、あっちなのかこっちなのかわからなくて。
「あっちだね、そこまで一緒に歩いて教えてあげるよ。」
そこはちょうどいろいろ道が交差していて複雑。
しばらく歩いて立ち止まり、彼は私のスマホをスライドさせたり、ポチしたり。
「そっちの大通りをまっすぐいけば良いからね。ともかくスマホが教えてくれるから大丈夫だよ。」
お礼を言って歩き出し、スマホを見るとナビが入れてあった。
そこを渡ってそのまままっすぐ、なんて誘導してくれる。

5分も歩くと声がした。
道の反対側でアキさんが手を振っていた。

（乗り換えの地下鉄で。）