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2021年10月10日14:23

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【オペラ】チェネレントラ(新国立劇場)

「チェネレントラ」とは「灰かぶり娘」、つまり「シンデレラ」。
今回の舞台は「プロデューサーと監督に発掘される新人女優」というコンセプト。まさに「シンデレラ」ストーリーなのだが・・・
バロック感満載なチェンバロの音を聴きながら映画の撮影を模している舞台を見ているのが苦痛というか何というか、聞こえる音と見える風景の折り合いがつかず、気持ちが悪い。結局、最初から最後まで舞台の雰囲気に馴染めなかった。チェネレントラを何度か鑑賞した上級者の方にとっては面白い演出かもしれないけれど。

ソリストはレベルが揃っていて素晴らしかった。細かくて速いパッセージは遅れることがないし、音の急激な高低も安心して聴いていられる。
ドン・ラミーロを演じたバルベラはロッシーニ向きの華やかで軽やかな声の持ち主。アリア「必ず彼女を見つけ出す」はハイCに迷いがなく、久々に「良いテノールを聴いた!」という気持ちになった。

新国立劇場2021/202シーズン、無事に開幕。緊急事態宣言等による休演がありませんように!



指揮:城谷正博
演出:粟國 淳
アンジェリーナ:脇園 彩
ドン・ラミーロ:ルネ・バルベラ
ダンディーニ:上江隼人
ドン・マニフィコ:アレッサンドロ・コルベッリ
アリドーロ:ガブリエーレ・サゴーナ
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