映画「ハンバーガー・ヒル」☆

2021年8月7日BS録画鑑賞

兵士の毎日を結構淡々と描いており、それがまた辛くてこんな生活1年も経験したら精神に異常をきたすと感じました。

物語は、エイショー・バレー攻略を命じられた部隊の苦難を描いている。

内臓が飛び出したり、腕がもげたりする厳しい描写を盛り沢山観られますので、心臓の弱い方やお食事中の方は不快な目に遇わされること間違いないです。
それと、この映画台詞では多くを語らないのですが、前半意味不明な会話のやり取りが後半に意味が分かるようになるという展開が多くあり、その中でも一番印象に残ったのが、序盤に部隊に配属された新兵のことを「アルファベット」と古参兵が呼び、新兵が名前違いますよと反論しても取り合わないという描写があります。これが、ハンバーガーヒルの厳しい戦いで新兵が負傷（死亡）する際に、意識を失いそうになる新兵に対して古参兵がアルファベットを言えと叫ぶという描写を観たとき、古参兵は何人かの新兵をこうして失ったのだと感じ、この戦場は地獄だなと感じました。
ちなみに、中盤に補充されてくる新兵に対しては、もうハンバーガーヒルでの戦いに疲れた部隊の皆さんが無視するという手荒い歓迎をする始末です。

ベトナム戦争物は数多にあるけど、殺伐としてじとっと湿り気のある戦場の空気というかベトナムの雰囲気を感じられるお勧め映画です。