晴天の連休の1日、横浜中華街を通り抜けた。近くのフランス料理店にいくためにみなとみらい線の終点「元町・中華街」で降りて歩いたのだが、若者たちでごった返していて、歩くのも大変だった。中にはバギー車を引いた若いカップルも(写真)。
◎立ち食い店に密集する若者たち
東京の緊急事態宣言からの逃避なのか、もはやそのような気配はどこにもない。
何十年ぶりかの中華街だが、賑わいは昔と変わらない。
変わったと言えば、食べ放題1680円というキャッチを掲げる店があちこちに目立つ。また立ち食い店も。
立ち食い店では若者たちが、密集して食べている。当然ながらマスクはしていない。
3密のうち、「密閉」でこそないものの「2密」で、これではマスコミがいくら騒ぎ立てても、武漢肺炎の新規感染者が収まらないわけだ。
◎政府・知事、医療関係者の呼びかけも「いいかげんにしろ」とスルー
さて横浜も、レストランでは食前のビールが出なかった。酒類提供禁止も、夜なら分かるが、昼間でなぜ? と思う。
冒頭の中華街の混雑からもうかがえるか、近場の各地の行楽地は、東京脱出組で賑わったようだ。
ここから、3度目の緊急事態宣言の限界が露呈している。
まず多くの人の共通の思いである「いいかげんにしろ」という苛立ち。そして慣れ、である。西村経済再生相が、屋外でマスクをしていても感染するから外出自制を、と警告しても、もう多くの人の耳はスルーしているのだ。
◎医療従事者ですらワクチン接種はまだ2割
多くの人への外出自粛や飲食店への営業制限をかける一方で、相変わらずワクチン接種が進まない。
最優先で始まったはずの医療従事者へのワクチン接種も、まだ2割どまりと聞くと、前途の遼遠さに絶望的な気分になる。
この調子では、高齢者層への接種も7月までに終わらないだろう。菅政権のかけ声は、これまでの厚労省のサボタージュの前に空転するばかりだ。
高齢者への接種が終わらなければ、次の一般への接種も遅れる。東京オリンピック前どころか、下手をすると年末、最悪、来年までかかるかもしれない。
ワクチン接種先進国のイスラエル、イギリス、アメリカの例を見れば一目瞭然のように、ワクチン接種こそ、唯一絶対の武漢肺炎蔓延防止の切り札だ。
それが進まない限り、緊急事態宣言を解除しても、また次の感染の波が襲うのは、火を見るよりも明らかだ。抜けている、としか言いようがない。
つまり日本は、武漢肺炎対策後進国のまま、なのだ。
◎日本の武漢肺炎対策の後進性を映し出す日米株価の乖離
そのことは、経済の鏡である日米両国の株価ではっきりする。
日経平均株価が2月に3万円台に載せた時、ダウ平均株価も、3万1000ドル台半ばで、絶対値ではあまり差が無かった。
ところがダウ平均株価は、直近では5月4日終値が3万4133.03ドルに対し、日経平均株価の4月30日終値は2万8812.63円と、5000ポイント以上の開きに拡大している。
ダウ平均と日経平均株価の乖離こそ、日本とアメリカの武漢肺炎対策の巧拙を表しているものは他にない。
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昨年の今日の日記:「悪魔を従えた天使が感染者をあの人、この人と決めているのに、平時モードで非常の際の動きが鈍い日本の世紀末」
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