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2021年04月18日22:52

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映画『ザ・スイッチ』作品レビュー

映画『ザ・スイッチ』作品レビュー

 とある13日の金曜日、憂鬱な毎日を送る女子高校生ミリー(キャスリン・ニュートン)が凶暴な連続殺人鬼ブッチャー(ヴィンス・ヴォーン)に遭遇。バーニーがミリーを襲撃したところ、ブッチャーが凶器として持ち出した古代の短剣に秘められていた魔力による不思議な作用が突然解放され、2人の中身が入れ替わってしまってしまうという入れ替わりものの作品です。
 ミリーは自分が50代の男性の肉体、しかも、指名手配中の殺人鬼の肉体と入れ替わったのを知り慌てふためきまます。
 一方のバーニーの方は「これで警察に追われることなく殺しができる。こいつのクラスメートで死体の山を築いてやる」と大喜びしたのです。そして女子高校生の姿を得たバーニーは新たな殺しの獲物を物色するのでした。

 殺人鬼の中年男に変貌したミリーは、姉である警官をはじめ多くの警官たちから殺人犯として執拗な追及を逃れつつ、バーニーから自分の肉体を取り戻すためバーニーの行方を追って自分の高校へ向かいます。
 そこで親友のナイラとジョシュの協力をなんとか取り付けることができましたが、彼女が入れ替わりも戻すのに残された時間は24時間も残されてはいなかったのです。
 ミリーは殺人犯として、警察に捕まって処罰されてしまうのでしょうかというお話です。
 
 女子高生と中身が入れ替わったオッサンという設定はベタですが、ツボを押さえたギャグはやはり笑えます。ただ、本作の基本はホラー。冷凍カプセルとかテニスラケットとか、犠牲者の死に方にも笑いの要素を入れようとはしているものの、かなりどぎついスプラッターなシーンが続きますので、血や暴力が苦手な人はご用心ください。
 
 ホラー映画にはヒロインの絶叫や登場人物の派手な死に様といったお約束の見せ場があるものです。それは演出のさじ加減でコメディーに変わりうるものではあります。そんなジャンルを跨ぐ特性を、巧妙かつ最大限に生かしたハリウッド映画とはいえるでしょう。 殺人鬼の中年オヤジと女高生が入れ替わるという何ともばからしい設定ですが、外見と中身のギャップを強調した主役のヴォーン、ニュートンのふたりの演技力が素晴らしくて、本当に入れ替わったように見えてしまうところが、見どころといえるでしょう。怖いシーンも多々ありますが、そんな芸の細かいドタバタ演技に、ついつい大笑い必至です。1990年代に隆盛を誇った「スクリーム」などの青春映画+スラッシャー(刃物を用いた殺人鬼もの)の新機軸ともいえそうです。監督は『パラノーマル・アクティビティ』シリーズのクリストファー・ランドン。1時間42分。

公式サイト
https://theswitch-movie.jp/



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