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2021年03月08日05:21

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自動車は「走るコンピューター」へ、トヨタと日産がOTA技術を採用

 自動車は、電動化と共にIT化を強める傾向が顕著だ。
 トヨタと日産が、自動車に搭載したソフトウエアの更新だけで走行機能を高度化する仕組みを、今年の新型車に投入するという。

◎走るたびにソフトを更新する
 車のソフトは、電子機器に組み込まれたデータを処理して走行する機能を持つ。常時接続のインターネットを通して、走るたびにソフトを更新していくOTA(Over the Air)技術で、車の性能を向上させる。
 この技術の先には、いずれは自動運転がある。
 アメリカのテスラは、EVの特性を活かして、すでに2012年から走行機能向けに採用していた。一方、日本メーカーはナビシステムの地図更新など走行に関わらない分野での活用に留まっていた。

◎ソフトにバグがあっても自動修正
 今年、トヨタが市場投入する「レクサスLS」(写真)は、高速道路でシステムが操作を担う高度な運転支援技術を搭載するが、これに合わせてOTAを本格採用する。
 運転するたびのソフト更新で、車線変更・追い越しのタイミングやスピードなどの自動走行をめぐる機能を向上させるほか、ソフト自身にバグがあった時、リコールの必要は無く、修正できる。将来は、自動運転のバージョンアップにもOTAで対応できる。
 日産も、今年発売の新型EV「アリア」(写真)からOTAの仕組みを本格採用する。

◎「売ってお終い」からデータで稼ぐ未来
 トヨタや日産が狙うのは、「売ってお終い」の従来型販売モデルがいずれ行き詰まると見ているからだ。
 OTAの採用で、ソフトで稼ぐビジネスを視野に入れる。常にネットでつながっている特性で、継続課金のビジネスができる。
 こうなると自動車メーカーは、ただの「車屋」ではなくなり、ネットを通じたデータで稼ぐIT企業に変身することになる。
 トヨタなどのビジネスモデルがすぐに変わることはないだろうが、10年後、20年後には大きく変身しているだろう。最近の株価の高値は、その変身への期待もあるのかもしれない。
 そしてどのような形態であれ、将来の自動車が電動車(EV、プラグインハイブリッド車、燃料電池車)に取って代わられるのも間違いない。ガソリン車ではとうてい達成できないミッションだから。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202103080000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

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