問題は女性ではなく、議会政治を侮辱したから

　実はこの発言を聞いて最初になんかジェンダー問題とは別に不快感を覚えた。あれ？なんでかな、と思っていたら某コメンテーターが整理していってくれた。
　例えば僕も医師会とか役員会とかで会議があったときにまず事務局に「活発な議論をお願いします」と言われることが多い。だから、疑問に思ったことや方針についてよく意見を出す。もちろん、根っからのおしゃべり好きだから。

　「女性は競って意見を言うから会議が長引く」って、これって活発な意見討論を否定していないか？議会政治、ひいては民主主義を否定した意見ではないのか？女性をいれない男同士の根回しで本当は決めていることにそういう根回しに入れなかった女が好き勝手にあるいは、議会政治として活発に意見を言っていることにイラついての発言ではないのか？一人の女性が発言したら、それに対して別の男性が発言すればいいのに、男性は既に根回しで発言を封じられているから別の女性がそれに反論するだけではないのだろうか？

　つまり、森会長の意見の真意は「根回しに入れなかった連中は活発に意見交換するから時間がかかってしかたがない」ということだからこそ腹がたつのだ、ということに自分で納得してしまった。

　まあ、ＩＯＣも結局は同じような構造をっ持っているのだろうけれども、それでも内部から反論がでるだけ健全かな。

■IOC「森会長発言は不適切」　批判収まらず改めて声明
(朝日新聞デジタル - 02月09日 20:36)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6407142