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2021年02月09日01:47

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TVシリーズ「FBI」の成り立ち

 クイン・マーチンの続き。

 「FBI」のイメージはというと、結構世代差があって、80年代以後のTVや映画ではどちらかと言うと、「準悪役」という感じでエリートぶって現場の足を引っ張る的な日本で言えば「現場対キャリア」みたいな感じが多かった。
 典型的な例では「ダイ・ハード」の捜査官みたいなものだろうか。
 これが90年代になると「Xファイル」に影響もあってかそれほど悪役ではなっくなってきて、最近のディック・ウルフの新作ではエリートのテロ対策ユニットみたいになっている。
 ところが、60〜70年代のTVを観てきたもににとっては結構FBIは善玉組織だった。それは何よりクイン・マーチンの「FBI」によるところが大きい。
 しかし、なんでクイン・マーチンが「FBI」を作ったのかと言うと、実は59年制作のジェームズ・シュチュワート主演の「連邦警察」(原題は「FBIストーリー」)にいたく感動した当時の、というかFBIを作ったあの悪名高いエドガー・J・フーバー長官が「あれをTVシリーズ化できないだろうか、と監督のマーヴィン・レロイに相談した。しかし、TVの仕事はしたくないレロイは友人で「アンタッチャブル」のナレーターだったウォルター・ウィンクルに相談したら「だったら、アンタッチャブルを第一シーズンで降りたクイン・マーチンがいいと思う」と言われた。
 そして翌週にはクイン・マーチンは息子と共にワシントンに出向き、フーバーと会って撮影協力の約束を取り付けたという。
 いわば、フーバーの肝いりで始まった作品なのである。

 しかし、それでも事実を基にした臨場感と作品の資質によって9シーズン続く人気番組となった。
 元がいかな人物でもきちんと作る人が作れば傑作になるのだ。

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