妻と子を捨てた

『私には、四つの名字がある。最初の姓は生まれた時だ。２番目は、母が離婚して母の旧姓に変わった時。３番目は、母が再婚して父の名字に変わったとき。４番目は私が結婚して、夫の姓に変わった。
最初に同じ名字になった血縁上の父は、妻と子を捨てた。再婚した新しい父は、私にとてもよくしてくれた。どちらも家族みんな姓が同じだったけれど、前者は家族が壊れ、後者は再び家族をつくってくれた。』

選択的夫婦別姓制度に対し、「姓が違うと、家族の絆が失われる」と危惧している人には、「別姓も同姓も選択できる」のだから、同姓を選んでほしい。
と、いうような、理性的対応をよく聞くが、この制度に強硬に反対する人たちは、たぶん、だが、このような対応をする人に対しても、「家制度」を押し付ける意図を持っている。「勝手にしたら。勝手にさせてくれ」を許さないわけだから。
夫婦同姓の今でも、離婚はあるし虐待もある……を言ってみても、彼らには通じないのかも。
愚直に声を上げ続けて、多様な家族をそれぞれ尊重する社会を目指していこう。