朝鮮民主主義人民共和国

『北朝鮮とは朝鮮民主主義人民共和国を略したものとして使われていること。その国の人々は、この北朝鮮という呼称を好ましく思っていないこと。通常、正式名称を略する場合「北」といった新たな言葉を加えることはないこと。また、北朝鮮という国名はかつての西ドイツと東ドイツのように、南朝鮮という国名があって初めて意味をなすこと。そして、日本では南朝鮮とは言わず、韓国と言っていること。
その上で、略するなら「朝鮮」が妥当である、と書きました。』

本書のこのくだりは、このツイートが「馬鹿なの？、国連の登録名が『北朝鮮』『南朝鮮』」と批判されたことに対して、著者が、国連の登録名は「北朝鮮」ではないよと、送信したそうだが、この批判が、フェイクニュースの類ではないか、と示し、ここから、ファクトチェックの重要性を説き始める。
これは、安倍前総理が、無条件で日朝交渉に応じる考えを示した時に、著者が、北朝鮮との呼称を改めるべきだとアドバイスした時のものらしい。
ファクトチェックの議論に入る前に、この対話の機運を促す著者の姿勢に大いに感動した。その国は、大変な国で、僕は、呼称についても特に問題意識を持っていなかったが、そうだったのかという驚き。その感性に共感し、今読み進めている最中。