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2020年11月21日09:09

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【展覧会】琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術(アーティゾン美術館)

ブリヂストン美術館が今年1月にアーティゾン美術館としてリニューアルオープンしたとき、展覧会に日時指定制を導入したのが衝撃だった。いろいろと面倒なので、よほど興味がある展覧会以外はきっと行かないだろう・・・と思っていたが、新型コロナウィルス感染症拡大防止対策で各美術館が続々と日時指定制を採用し始め、展覧会も舞台や映画と同様に事前のスケジューリングが当たり前となってしまった。
こうなると「面倒くさい」とは言っていられず、諦めて予定を組んで、チケットを購入。面倒は面倒だが、入館者数が制限されている分、ゆったり・ゆっくり鑑賞できるのはありがたい。特に今回の展覧会、12月22日からの後期期間に俵屋宗達の風神雷神図屛風が出る予定なので、密集を避けるためにも日時指定による入館者の分散は必須だろう。

私は2019年の夏に京都国立博物館でじっくりと宗達の風神雷神を見ることができたので、今回は別の作品を見るべく、前期期間中の美術館へ。
宗達ほか、印象的だったものを以下にメモしておく。

蓮池水禽図(俵屋宗達):
非常に地味だが、実は国宝。墨一色で描かれているのにも関わらず、鳥の目が妙にリアルで何となく色味を感じるところがすごいというか、ちょっと気味が悪いというか。

狗子図(俵屋宗達):
横向きの黒い子犬が漫画チックに描かれている。ほのぼのした雰囲気でほほえましい。

舞楽図屏風(俵屋宗達):重要文化財。精緻で、色鮮やか。金色の余白が大胆。風神雷神図屏風もそうだが、この大きな余白がしゃれていると思う。

竹虎図(尾形光琳):
京都国立博物館のマスコットキャラクター「トラりん」のモデル。現物を初めて鑑賞。意外と小さく、意外と薄く、「トラりん=光琳の竹虎図」ということを知らなかったらスルーしていたかも。着ぐるみは真夏でも京博館内で来館者に愛嬌を振りまき、オリジナルは東京に出張。営業熱心(笑)

白蓮図(酒井抱一):
すっと伸びた茎と凛とした白い花びら。少し色褪せているが、描かれた当初はきっととても美しかっただろう。今でも香りが広がってくるように感じられた。

夜桜図(鈴木其一):
シルエットだけが描かれている斬新な桜。月明かりや桜の薄紅色がよりはっきりと想像される。
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