扉の鍵

私は色々知らない。
日の丸とか、何か含んでるのだろうけど。

だから、自分勝手な読み取り。













森から昆虫の様にやって来た、
相手を傷つける爪を持ち、自らの身体も傷だらけで、
世界が見えなくなっている者。

海の向こうからやって来た、
もしかして一人が分裂しているのかも知れないが、
死にも見える異文化を纏った族。

程度引き蘢ってないと身を守れない世界で、
得体の知れぬ相手に対して、
震えて銃をかざしながら、
扉の鍵を開けて受け入れて行くユニット。

やがて、円卓。
バラバラだが交わし合い、
ダイバーシティの果てにのめりこむ一同。

そして一同を容易く全滅させる、ぬらりひょん風のGUY（外）。
彼だけ扉から受け入れられたのではなく、わいて来た様に其処にいた。
しかもどうやら、一同からは見えていない。

このGUYは、「無力感」ではなかろうか。

そして全滅した中の、ユニットがもし命をとりとめたなら、
もう二度と、扉の鍵は開けたりしないのかも知れない。

しかし歌のタイトル通り、
この世界にのめりこんでみるには、
また相手と距離感を取りながら、震えながらしかない。

無力感抱えながら、
扉の鍵をカチリと開けて。