誰かの為に動いている時、自分の殻から解放される。他者の顔を眺めている時、自分色の鏡の中から解放される。相手の話を聴いていると、自分のお喋りから解放される。自分の事でいっぱいいっぱいな人が、誰かの為に動いたり、鏡から視線を外したり、相手の話を
10月末と思えない、お手柔らかな冷気の中を深夜、一人歩きながら、張り詰めた残酷さに包まれ、己の無力と生の緊迫を味わっている現在の日々を思う。そして浮かんで来るのは、あたたかく懐かしき頃の日々。しかしその平和で優しさに満ちたかの様な記憶の中にも
しんとした満月の下、誰もいない駐車場からへへ号を出す。自宅に向かってアクセルを踏む。信号で止まっている時、薄汚れた白い初代キューブが、ラーメン魁力屋の看板に照らされながら道路に出て、走り抜けて行く。若い2人が乗っていたが、クルマが良い感じで
老人は独り、肌寒い公園のベンチに腰掛けている。からだが蝕まれており、近付くそれの足音が、体内で一定のリズムで鳴っているのを感じる。老人は脳内で、ふと思った。「今迄聴いて来た音楽、観て来た映画、読んで来た小説、そしてTVのCMの中に迄も・・・巷に
チェーン系のカフェに寄り道。ブレンドLと軽スイーツを空いてる卓へ運び、着席。鞄の中に入っている二冊を取り出す。最近、徐々にまた本を読める様になって来た。読んでいて直ぐ疲れてしまったり微睡んでしまったり、も、あるにはあるが、一度に一章分位、ノ
昨日、或る用事があり、先月25日の日記に書いた、昭和マンモス団地の敷地内をまた通り過ぎた。17時台。明らかに9月より陽は短くなっており、空に明るさは少し残るものの、夜の入り口の暗さを感じた。そんな季節の移ろいの中、中高年の自分にとって、残り幾つ
さっき迄BSで観ていた、パリーグCS1stステージ、マリーンズvsホークス第3戦。いやあ、凄い試合だった。0-0の均衡破れず延長10回表、ホークスが3点奪取。これで決まったかと思ったら、その裏、先頭のベテラン角中が粘ってヒット、荻野も足を活かしたヒットで続
深夜の入り口の頃、ふとおもてへ出て、メロンパンを買う。自販機から冷えた緑茶がゴロンと落ちて来るのを眺めながら、軽装に肌寒さをおぼえる。冬が近づいて来ている。若い頃は冬の冷気や、年末年始の空気感が、好きだった。でも2010年代の途中あたりから、自
自分の中に出来ていた壁が、クルマの車窓の様に少し下がり、外気が入って来る様な時間だった。言葉が無ければ伝わらない。だけど本当に大切な事は、言葉だけでは感じ取れないのかも知れない。帰り道、空を見上げた。
オバケのQ太郎、Qちゃん、オバQ。ドラえもんはドライに見れば、おうちに置いておくメリットがある。あの四次元ポケットがあるから。オバQは特に便利な道具は出してくれない上、家にいたら大食いで経費は嵩み、ドジだったりする。目もデカい。ペットと思えば良
某マイミクさんより、『細野晴臣イエローマジックショー』深夜再放送の情報を頂いた。全3回の1回目はうっかりしてしまったが、これから始まる2回目、3回目は、たまったHDDの中を整理して録画セット。確か3回目に相当するステージは、東京国際フォーラムで生
土曜夜8時台。何となくTVを付けたが、チャンネルを回しても、流しておきたい番組が見つからない。では、困った時のtvkにしてみると、『横浜銀行カップ2023 神奈川県学童軟式野球選手権大会』の特番ダイジェストというのをやっていた。出場42チームという規模
「生まれて来たい」と、自ら挙手した記憶は無い。急に闇から光へ送り出され、気付けば其処から生き始め、生き続け、何だか一生懸命になって来て、色々な苦楽の経験や様々な人との出会いもあり・・・そしてやがて、望まないとしても、今度はその生をいつか何処
1つなくすとなくす前が良かったと思う2つなくすと1つなくしていた時が良かったと思う3つなくすと2つなくしていた時が良かったと思う4つなくすと3つなくしていた時が良かったと思う5つなくすと4つなくしていた時が良かったと思う全部なくなる時すべてが眩しく
ゆとり無き合間を使って、ユトリロ展へ行った。ユトリロの個展を観るのは、何十年ぶりの気がした。若い時の鑑賞時より、ユトリロのアルコール依存症の事を思った。サティやロートレックとの恋、才能がドガの目に止まり始まった画家としての道・・・と、奔放な
きたろうさんを見ると、自分の中では、代表作的に今もこれが浮かぶ。チャーハンの粒みたいに、脳裏にこびりついている。空の下にも上にも無数の家族があり、家族夫々の家族模様がある。お気に入りだった、個人経営の外食店が無くなると、「嗚呼、あの味をいた