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2020年08月02日10:28

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アバロンヒル・ムード














中学生になった頃。
キデイランド横浜駅西口店にあった、
シミュレーションウォーゲームのコーナー。
そこの棚に差さっていた、アバロンヒルのパッケージたち。
外装シュリンク越しに封入された翻訳説明書、
英語だらけのバッケージデザインには舶来品の匂いを感じた。

史実の戦争を題材に、卓上に戦場拡げてゲームで遊ぶ・・・
不謹慎とも言え、平和の極みとも言えた。
当時この趣味に気付いた少年・青年たちは、
タミヤのミリタリー模型に自然に親しんでいた如く、
キデイランドの広く無いこの一角に、屯していた。

カラフルで大量のユニット駒と仕切り付き格納ケース、
折り畳み式のヘックスボード、サイコロと複雑な判定チャート・・・
人生ゲームや億万長者ゲームとは異なる概念を感じさせ、
ちょっと理系と装飾性が織り混ざった様なコンポーネンツ、
そのボリューム感、箱庭的な美しさに、
個人的には(実際のプレイ自体以上に)魅せられてしまい、
所有欲も刺激されていた様に思う。

その後エポック社、ホビージャパン、ツクダオリジナル、バンダイ等から、
国産系のシミュレーションウォーゲームも発売開始され、
そのラインナップも増えて行った。

エポック社のウォーゲームエレクトロニクスシリーズは、
旅先への携帯を意識した(?)コンパクトなマグネットボードに、
数量抑えめの駒を専用箱に入れた形で収納出来、
今となってはレトロな仕掛けのボード内蔵型電子チャートで戦果判定を行った。
サイコロ要らずだが乾電池は必要であり、重かった。
しかし総じてコンパクト且つスタイリッシュなコンポーネンツであり、
特にシリーズ後半で登場した『壇ノ浦の戦い』は、
題材含めて国産シミュレーションウォーゲームの究極系であったと、
個人的には感じている。

国産シミュレーションウォーゲームは、
『機動戦士ガンダム』や『宇宙戦艦ヤマト』等、
史実だけではない、虚構の戦いも題材にして行った
(舶来品にもSF/ファンタジー系はあったが)。
眉村卓原作『司政官』なんて渋いものから、
勝手なオリジナル方面に向かっている雰囲気がムンムンだった、
『スターウォーズ』のデススター戦、ホス戦、エンドア戦の各パッケージ、
一体どの戦闘シーンを再現したのか今も知らない『風の谷のナウシカ』等、
百花繚乱と言っても良い位だった。

『装甲騎兵ボトムズ』のウドの戦いのボードゲームは、
駒が金属製ミニチュアのATフィギュアになっており、
潜望鏡の様な組み立て式スコープを用いて敵AT視認を行いFIRE!・・・
と言う、なかなか凝った作りだった。
このゲームを持っているクラスメイトがいて、羨ましかった。





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