mixiユーザー(id:26156846)

2020年07月29日19:33

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需要の喪失

『株主重視の資本主義のあり方は、「不平等の危機」を深刻化させました。富はますます一握りの大企業と富裕層に集中し、貧困と格差の拡大は需要の喪失をもたらしました。
貧富の格差による需要の喪失は、過剰生産恐慌をもたらしてきましたが、それを覆い隠したのが財政赤字による需要喚起策や消費者信用等による国民の債務漬けです。

この公的、私的な債務拡大を支えたのが中央銀行の信用膨張です。中央銀行の信用膨張で支えられた財政支出の拡大と資本市場の活性化が常態化しました。

しかし富の集中と偏在を生み出す経済構造を放置したもとでは、財政政策や量的緩和策は、いわば穴が開いたバケツに際限なく水を注ぎこむようなものです。いたずらに中央銀行信用と公的債務が膨張するだけでした。

そこに襲いかかったのがコロナ危機による「需要喪失」です。』

とまぁ、緊張感ある論説が続く(少し端折りすぎかもしれないけど)。株主重視の名目で、労働分配率を下げ(すなわち、株主にたくさん配当するので、労働者の給料分け前が減る)、貧富が拡大する。労働者に給料入ってこなくなるので、消費の大部分を占める労働者の購買力が低下する。売れない。不景気。

お札をたくさん刷って、何が何でもと、無理から景気回復を、と不自然に経済を回そうとする。

コロナウイルスまで加えた経済的危機(コロナでさらに物が売れなくなる、お金が回っていかないことになる)が、「持続可能な世界経済をもたらすのか否か」が問われていると。

要するに、これじゃぁダミだ。世の中、ますます歪んで大変なことになる、ということだ(単純化・飛躍しすぎか)。それにしても、株主偏重、利潤第一の姿勢を改めさせないと。
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