高校一年生の冬休み
郵便局の年賀状配達のアルバイトして
アルバイト代全額詰め込んで
当時最新鋭の黒いコンポを買った
カセットテープもボタン一つで出し入れできて
CDもボタン一つで出し入れできて
まるで宇宙船のコクピットみたいな
近未来の装置に心ときめいた
家から自転車で10分もしない所に
レンタル屋さんがあって
CDを借りてきては
せっせとカセットテープにダビングした
本格的に音楽が生活の一部になり
楽しい時も寂しい時も
いつも黒いコンポから沢山の音楽を
聴かせてもらえました
今は携帯やTVで
好きな音楽が楽しめる時代だけど
黒いコンポのCDを開け閉めする時の
あのドキドキ感だけが
未だ唯一残った、コンポの忘れ形見
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