2020年2月24日(劇場鑑賞)
アナ・デ・アルマスを言葉責めし、文字通りゲロさせる姿を堪能できる変態映画です…というのは冗談で、アナ・デ・アルマスがとても清廉潔白な人物で嘘をつくとおう吐するという面白い設定を上手く活かした映画です。
アメリカという国の建国の理念が失われ、移民に対して厳しい姿勢で臨む姿への露骨な批判とアメリカ的な価値観を示したラストの画一発がすごかったです。
物語は、巨万の富を持つミステリー作家である一家の主の自殺と遺産相続、そのゴタゴタの中で起きる事件を描いた探偵物です。
トゥルーライズのあの人(ジェイミー・リー・カーティス)や、刑事ナッシュ・ブリッジスのあの人(ドン・ジョンソン)を久しぶりに観られたのは嬉しかったです。
また、キャプテン・アメリカが闇落ちし、007がロジカルに謎を解くという異色の配役にすでに笑いの要素が入っている気がしました。
監督がライアン・ジョンソンだったのにも驚きました。
ぶっちゃけ、スター・ウォーズで評価が暴落したと思っていたが、やはり力のある監督だと再認識することになりました。
ドーナッツの穴の部分を言うと面白さが半減するので、落ちには触れませんが移民問題に対する批判、もっとかみ砕いて言うと、アメリカでは人種を問わず努力し競争に勝てば富を得られるという国だったはずが、先代の成功の上にあぐらをかき自分達は努力をせず富の恩恵を享受し、逆に努力する移民に対して批判するという構図を露骨に描いているところが現実社会の風刺的で良かったです。
そのため、最後のカットで屋敷のバルコニーからアナ・デ・アルマスがミステリー作家の一家を見下ろして終わるという解り易い画を見せてくれます。
なお、個人的に感心したのは、炙り出しの手紙とか隠し窓、引っ込むナイフ等ミステリー物の古典的小物たちが随所で観られることです。
最後に、どうしても納得できなかったのは、ミステリー作家一族の皆さんの親のすねかじり描写が甘くて、あまり危機感が伝わってこなかったことくらいです。
もっと、馬鹿ばっかで実は無謀な投資に手を出して借金をこさえていたとか、子供が不治の病でお金がかかるとか、金が無いと終わるみたいな設定は入れた方が良かったと思いました。
多分続編あるなと思いました、お勧めです。
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