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2019年10月14日19:09

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映画「時計じかけのオレンジ」☆☆

2019年10月14日(劇場鑑賞)

噂は色々と耳にしていましたが、実際に体験すると強烈でした。
セックスと暴力、全体主義に対する批判や政治風刺を、剥き出しの欲望をキャンパスに殴り書きして、ドヤ顔で「カッコいいだろ俺!」と言ってそうなスタンリー・キューブリック監督の顔が目に浮かぶような作品でした。

物語は、近未来を舞台に無軌道に生きる若者の生き様、刑務所での非人道的な矯正、醜い政治的な駆け引きをセックスと暴力で彩る破天荒な話です。

まずは、何といってもセックス(主に強姦)シーンの多さが極端で、作家の家に押し入って夫の目の前で「雨に唄えば」を歌いながら輪姦するとか、早回しで延々見せられるナンパした女との3Pシーン(この女の子2人の舐めている飴が男性器と傘の柄に見えたけど、あんな卑猥な飴を公衆の面前でこれ見よがしにネットリ舐める国があったら移住したいと若干思った。)等、とても真面な神経で作られた映画でないことは十分解りました。

劇中で使われる言語、最初は字幕の間違いかなと思いましたが、「ナッドサット言葉」なる作品内でのみ意味のある言葉だと後で知りました。
こういう細部に対する拘りが、この異常な物語に強く引き込まれる要素でした。

主人公の凶暴性を矯正するための治療法「ルドヴィコ療法」ですが、セックスと暴力に対し嫌悪感を植付、無抵抗にすることで矯正するという治療で、私には思想教育とか洗脳のように感じましたし、劇中神父が激怒するようにとてもひどい描写でした。

最後に、オチの部分での真っ黒い話に触れると、政府や国は国民の支持を得るためなら凶悪な性根の若者でも利用するという強烈な皮肉により、主人公個人としてはハッピーエンドとなります。

(ホームレス、老人等)社会的弱者に対する暴力、善良な市民に対する強姦・強盗等、法治国家における犯罪行為をしたいとココロの中で妄想している人にはお勧めです。

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