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2019年08月06日20:14

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みかんの瓶詰め!

74年前に終わった戦争の頃、まったくもって食べ物の

無かった頃、標題のようなものが、いかに貴重品だった

かということを、今から55年前に54歳で亡くなった

母から聞いたことがあります。



瓶詰めといっても、ガラス瓶ではありません。

瀬戸物の瓶です。疎開先のわが生誕地で、後々まで、そ

の瓶を、梅干し入れに使っていました(笑)



広島で、姉を亡くした妹さんの「詩」に出て来る、「み

かん」の瓶詰めがわすれられません。

こんな文章です。



8月5日の晩。姉は、なぜか「みかんの瓶詰め」が食べた

いと言った。

母さんが、それはまさかの時の食べ物やからねえー。と、

言った。

姉は、ほうじゃねーと言った。

次の朝、姉は、じゃあ、行って帰ります。と、玄関から

半分顔をのぞかせてにっこり笑って、出て行って、帰って

来なかった。

それから母は、亡くなるまで、みかんやみかんの缶詰を

口にしようとしなかった。



今日は、ただひたすら静かに暮らす日です。合掌!
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