2019年6月29日(BS鑑賞)
テロリストを捕まえるため、アメリカ海軍の軍人をテロリストに仕立てるという手の込んだ物語でしたが、こんな手間をかけずにそっくりさんと東ドイツでCIA工作員が密談する様子を見せるだけでも良かったのではないかと思ってしまうような作りでした。
物語は、国際的テロリストのカルロス(通称:ジャッカル)をカルロス瓜二つの米国海軍大佐の主人公を使いKGBを裏切ったと見せかけ孤立させて逮捕しようという壮大な話です。
結論から逆算すると、過剰投資な作戦計画だったとしか思えない。
しかしながら、真面目な海軍大佐を野蛮で狡猾なテロリストに仕立てるための訓練シーン(不条理なしごきと可愛がり)は、盛り上がりましたので演出としては成功だったと思いました。
特に、粥だけを毎食食べさせるシーンやカルロスの昔の女を抱かせてカルロスの人間性を学ばせるシーンは良かったです。
では、なぜ過剰投資な作戦と表現したかというと、結果的にこれらのカルロス化は何も活用されず、東ドイツで変装したCIA要員と密会している姿をKGBに見せつけることで裏切りを信用させたため、そっくりさん要素だけしか活かされなかったところに惜しかった感があります。
本当はカルロスの居ないうちに、カルロスの仲間に何か指示をしてその行動によりKGBが裏切りを確信するという展開の方が盛り上がったと考えます。
最後に、個人的な盛り上がりシーンとして、任務がとん挫し家族の元に帰った主人公が奥さんを乱暴に犯したことで、奥さんに「あなたは私の夫じゃない。」と看破されるところです。なるほど、毎日肌を合せていた奥さんは流石だと感心しました。
脚本は粗だらけですが、場面場面はとても良く見えるので普通に面白かったのでお勧めです。
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