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2019年06月02日23:40

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映画「ゴジラ〜キング・オ・モンスターズ〜」★

2019年5月31日(劇場鑑賞)

この映画、シン・ゴジラより前に観たかった。
超絶怪獣バトルの血沸き肉躍るスゴイシーンは文句なしで傑作だった反面、核や放射能汚染に対する無知無関心のアンバランス感を許容できなくなったため、個人的にはもやもやする作品となってしまった。

物語は、怪獣をコントロールして人類を間引きすることで地球環境の回復を願う環境テロリストによって復活したモンスターゼロ(キングギドラ)と愉快な仲間達をゴジラとモスラが戦う話です。

モスラ周りの美しさと、嵐と共にやってくるキングギドラの龍の巣描写は、本当に鳥肌モノでそれを観るためだけでも劇場の大きなスクリーンで鑑賞する意味はあると考えます。
また、ラストバトルのキングギドラの発電施設を利用した全方位引力光線放射シーンや、モスラのお尻の針でラドンをやっつけるシーンや、赤くなったゴジラによる周囲のモノというモノが溶け落ちるような放熱シーン等、怪獣バトルはどの場面一つ切り取っても秀逸で本当にすごかった。

しかしながら、以下の描写にはちょっと苦言を述べたい。
人類の怪獣対策秘密兵器がオキシジェンデストロイヤーなのは、過去作のオマージュというよりは、ゴジラ第一作目の思い出に泥を塗る行為だと感じた。
なぜなら、あれは周囲の酸素を破壊し生物を死に至らしめる最終兵器として描かれていたため、あれを使うなら終盤でないといけないからである。
ゴジラが傷を癒すために還った住処を核攻撃するのは、言語道断でアメリカ人のゴジラに対するリスペクトの無さを感じた。
もう少しかみ砕いて言うと、自分の家を核攻撃されてなぜキングギドラを倒しに出発するのか理解できなかった。
怪獣を音でコントロールできる装置の扱いはこの映画のテーマをぶち壊しかねない暴挙だと考えます。
なぜなら、劇中で怪獣を神として描いているはずが、劇中の人類は飼い犬にしようと企んでいるように見えるからです。

それと、これは蛇足だと思ったのはエンディングの場面で、怪獣の通った後に魚が増えた、砂漠が緑化するなどの超自然現象の発生をナレーションすると、本当の神様の奇跡みたいで逆に軽くなるように思いました。

とまあ、文句や納得できないところはありますが、次回作ゴジラ×キングコングも楽しみですし、別につまらない映画ではないのでお勧めです。


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