2019年5月2日(劇場鑑賞)
ぶっ飛んでいた。
1984年劇場公開版の強烈な印象に対して本作も突き抜けたモノを感じました。
しかし、終戦当時を舞台にした麻雀放浪記の世界観を、現代の観客に受け入れさせることができるかという問題に、真っ向から向き合った結果失敗した印象を拭えないです。
物語は、1945年→2020年へタイムスリップした主人公坊や哲が、オンライン麻雀にはまってネット廃人…ではなく、身を切るようなスリルを味わうために麻雀をする様を描いている。
VR映像、オンラインゲームのランキングとEスポーツ描写、マイナンバーと生体チップによる国民の管理など昭和の人間が令和へ平成を越えてワープしたらという、「もしも」に対してデストピア的回答をしていると感じました。
死体から身ぐるみ剥ぐシーンは、84年版では衝撃的な印象でしたが、本作では唐突すぎてこれ前の作品や原作を知らない人にはどう映るのか要らぬ心配をしました。
そして、この映画全体的にお金のやり取りが少なく、勝負事の厳しさを描けていないように見え、しかも唐突にベッキーアンドロイドが勝負で緊張し手が震えるとか意味わからない描写もあり、脚本の練り込み不足は明白だと感じました。
それでも、斉藤工のぶっ飛んだ演技テンションは本作の白眉だと感じたし、竹中直人のちょっと外したバブリーな山師も良かったです。
何より、旬の俳優をふんどし一丁にしてダンスさせるという暴挙だけでも評価されて然るべきだと考えます。
散々苦言を言いましたが、多分10年位経って東京オリンピックを経験した後に観ると、意外とこの映画の世界観は先取りしていたかもしれないので、今観ておくのがお勧めです。
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