mixiユーザー(id:735114)

2019年04月08日22:57

144 view

【謡曲】恋重荷

女御に恋をしてしまった庭掃除の老人。恋を諦めさせるために、廷臣が「この荷物を持って何度も庭を回れば、女御が姿を見せてくれる」と持ち掛け、老人はその荷を持とうとするが・・・荷物が重すぎて持ち上がらない!老人はいろいろな意味でがっかりして疲れ果て、死んでしまう・・・。
女御は冗談めかして「身の程を知れ」という意味で荷物を持たせようとしたのだろう。だが、女御は軽い気持ちだったとしても、この時代の最高位の女性の指示であれば、一般庶民がそれを断ることはできず、許しが出るか自分が死ぬかするまで指示に従わなければならかったのだろうと思うと、シテの老人が実に気の毒だ。彼が女御に呪いをかけたくなるのも分かる・・・。
2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する