「9-1-1LA救命最前線2-1プレッシャー」TV」

『9-1-1 LA救命最前線2-1 プレッシャー』
＜ストーリー＞
　旅行に行ったアビーの部屋で暮すバックの元に突然姉が現れて同居を始める。一方分署に新しく入ってきたエディに見事な筋肉と元軍人で衛生兵という卓越した能力であっと言う間に皆の信頼を集めていく・・・
＜コメント＞
　前のシーズンのラストですっかり良い中になったアビーとバックなのに、いきなりアビーが「ヨーロッパに旅行に行っている」という設定で開幕早々にいなくなったのには驚かされた。アビーはこの作品には絶対に必要なキャラクターなのだけれども、演じるコニー・ブリットンがFXの『ダーティー・ジョン』の主役になってしまったのだ。ＥＷ誌を読んだらショーランナーのティム・マイナーは「彼女はミニシリーズに出るといっているので帰ってくるはずだ」とか言っているけれどもどうなるのだろうか。
　そこで変わって9-1-1のオペレーター役になったのがバックの姉ということでジェニファー・ラブ・ヒューイットに。この人も凄いなあ。エロチックな作品からハートウォーミングな作品や犯罪ものなどありとあらゆる種類のドラマで主演を張っている。
　これまでこの作品にはあまりヒーロー然とした役柄は出てこなかったけれども（だからこそ、人間っぽいというか弱みだらけの人間だけのドラマだった）なんとエディというイケメンでしかもものすごく有能な隊員が入ってきた。あまりの優秀さにバックが嫉妬して意地悪しようとするところが可愛いけれども、爆弾を体内に打ち込んでしまった老人を助けるエディの度胸と能力に心酔してしまい、彼から「信頼できる相棒だ」と言われて舞い上がってしまうところがまた可愛い。
　冒頭からカークラッシュだとか爆発で吹っ飛んだ腕だとかうっかり圧縮空気を体内に入れてしまったとかとにかくショッキングでハッタリの効いたシチュエーションをどんどん並べていって視聴者の目を離せなくしてしまうのはとにかく巧い構成。
　しかし、この物語では消防隊が出動するけれども火事を消すシーンがまったくないのは凄いなあ。