気分は高まれど

道を歩いていても路傍の小さな花々が春の訪れを告げている。風の無い静かな夜には木々の芽吹くほのかな香りを感じる。
この季節、そろそろ始まるシーズンに向けて気持ちが昂る。今年は特に短いシーズン戦を効率良くどこへ出かけるか、仕事の調整をどうやりくりするか、考えることが少なくない。

先月M峠で拾ってきた枯れ枝からカミキリが出てきた。枯れツル（ツルウメモドキのようなツル）から狙い通りにシラホシキクスイが2頭。当日の本命は県下からしばらく採集されていないジュウ二キボシ（センノキ）だが、こちらはあまり良い材に当たらず期待外れに終わりそう。
他にオジャマムシ狙いの材からはクモだのアリだの本当のオジャマムシしか出てこない。ともあれ、この季節に生きたカミキリを見ることができるのはうれしい。