アバター

スマホのカメラで自撮りしてみる。
有り得ないくらい遠ざけてズームにしてみる。
うーん。もとから不細工なのは知っているが、なんかもっと気持ち悪い。肌汚いなとか、顔ゆがんでるな、とかいろんなことがあらわにされる感じ。見るに耐えない。やっぱり消す。

ところで、自分の思いを晒すのって恥ずかしくないですか？自分の顔を晒すのと同じくらい。あれが好きとか嫌いとか、知識を語ってみたりとか、心の底から何かを訴えるとか。
私はすごく恥ずかしい。

SNSではキャラクターを演じているようなものなので、まだ少しは語れる。自分そのままのキャラなら、そんな真面目に話すことができない。軽く表面をなぞりながら、ふざけながらでないと、耐えられない。恥ずかしいというより、怖い？ような感じ。

日常を暮らしていて、人生ってなんだかドラマを演じているみたいだなと思うことがある。本当に完全に自分が借り物のキャラになってしまえば、大丈夫になるのだろうな。自撮りしてインスタグラムにアップしている娘とかは、もうその姿は自分ではないのかもしれないね。人目に発表するためのアバター、美しいキャンバス。