【謡曲】求塚

2人の男性に求婚された女性は、「片方を選んだら、もう片方に申し訳ない」と思い悩み、川に身を投げる。その後、男性2人も刺し違えて亡くなってしまう。女性は幽霊となって、お墓に来てくれた旅の僧に供養を頼む・・・のは謡曲の流れとしては定番だが、地獄の描写がすさまじい。成仏しかかる彼女の足を男性2人が引っ張り、彼らが彼女を争った際に射殺してしまった鳥も現れて、彼女を襲う。鳥はともかく、男性2人は彼らが勝手に刺し違えただけで、そこに彼女の罪はないと思うのだけれど・・・。

謡の箇所はわりと符号が細かく、ツヨ吟とヨワ吟が入り乱れるが、それにもだいぶ慣れてきて落ち着いて対応できるようになった。