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2018年12月17日12:53

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眠らない男

子どもが赤ちゃんの時の話をしようと思う。

育児の情報で、よく「新生児は平均17〜18時間寝ます」とか書いてある。わたしには赤ちゃんが寝るなんて都市伝説としか思えないが、一日中寝ている子も本当にいるらしい。そんな個人差がありすぎる睡眠時間の平均を出して、なんの意味があるのかと思う。

出産した病院は母子同室で、子どもは昼も夜もなく寝たり起きたり、一日うんち10回、一日中おっぱいでトイレも行けないわご飯も食べられないわ、早く退院して実家に行きたいと思っていた。よく泣く子だなと思っていたが、睡眠時間は気にならなかった。

実家ではやっぱり夜泣いていたが、昼間によく寝ていたので「昼夜が逆転してるのね〜」くらいに思っていた。

産後1ヶ月で自宅に帰ると、夜の睡眠はそのままで昼も寝なくなった。実家ではほっといても昼寝していたのが、ずっとお目々パッチリで「あれ〜?」と思った。
あまりにも寝ないので時間を測ってみると、7時間半くらいだった。言っておくが、夜の睡眠ではなく一日トータルの時間である。

こんな感じ︰15時ごろ昼寝30分→夕方から機嫌が悪くなってぐずりがちになる。→泣くのをあやしつつ夕食→沐浴→11時ごろ寝かしつけ開始→途中で授乳→2時頃やっと寝る→6時起きて授乳→7時寝る→10時起きる


月齢が上がるにつれ、睡眠時間は少しづつ増えていった。5ヶ月頃には夜まとめて寝るようになってきたが、自分が不眠症になった…。子どもが寝ても眠れず次の授乳になり、少しホッとするが眠れず、そして朝に。

「夜泣きで何度も起こされることは無かった。最初から夜は4時間くらいまとめて寝てくれた」と話すと、「よく寝る子でいいじゃない」という反応が返ってきた。いやそもそも寝付くのが夜中だからね…。

赤ちゃんが小さいと、自由にトイレ行けないし料理もできないしご飯食べられないし、テレビの前からほぼ動かなかった。それでも母乳で栄養取られてどんどん痩せていった。母子手帳に自分の体重を書き込むのだけは毎回楽しかった。

料理は子どもが寝ている間にササッとやっていた。カレーや味噌汁を作るのさえ大仕事に思えた。子どもが起きている時にはレンジでチンさえ手間に思えた(何分も目を離すことになるから)。よく、朝から夕食を仕込んでいた。
ゴミ出しは子どもが寝ているうちに、一人残してこっそり行っていた。行っている間に起きたらどうしよう、わたしが途中で帰れなくなったらどうしよう、と気が気でなかった。

だんだん大きくなるにつれ、「子どもが寝ている内に家事」という考えは無くなった。だって寝ないし。
1歳近くなると、一人遊びが上手になって「なるべく子どもが起きている内に家事をやって、子どもが寝たら休もう」という考えに自然にシフトした。

却って、よく寝る子のお母さんの方が「子どもが寝たら家事、起きたら子どもの相手」に考えが固定されて、休む暇が無くて大変じゃないかと思う。
わたしはいかに家事の手を抜くか、いかに子どもを放置するかを覚えることになった。テレビにお守りをさせる時間が長くなって良くないとは思う。そりゃ、よく寝る子のお母さんのように、子どもにじゅうぶん向き合ったほうが良いのだろう。でも、寝ない子には寝ない子の道があるのだ、仕方がないのだ。

1歳前後になると、平均11時間半も寝るようになった。このころが睡眠時間の長かったピークである。
夜も夫が風呂上がりに哺乳瓶でミルクを飲ませたら、コテッと寝てくれて、楽チンであった。

ところで、2歳すぎまで昼寝の寝かしつけをやっていた。1歳半くらいから抱っこをやめて、添い寝に変えたが、まあ寝ない。わたしのほうがついウトウトしてしまい、気付くと子どもが隣にいない。そして別の部屋で遊んでいるのを連れ戻し、再度寝かせる、という過程を毎回繰り返していた。
おかげで、それ以来わたしが昼寝する習慣がついてしまった。悪名高い「3食昼寝付きの主婦」の誕生である。

2歳すぎたら、夜寝なくなるのであえて昼寝をさせるのはやめた。ほっといて自分で寝ることはない。あるとすれば、身体の調子が悪い時だけである。

有り難いことに、身体はかなり丈夫であまり病気をしない。熱が出ても、一晩寝たら下ってしまったりする。アレルギーも何もない。それはなにより一番幸運なことだと思う。
でも、寝ないことを気にしていたので、その頃はそればかり気になってしまっていた。
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