mixiユーザー(id:8516077)

2018年12月11日19:52

83 view

寒くなると

女性    80歳

主訴    腰が痛くて寝返りも出来ない

原因    座った状態で右下にある物を拾おうとして、腰の右側に痛みが走った。

娘さんが「寒くなったらストレッチをしなくなった」と、訳を話してくれました。
結構なお歳なので自らのケアを疎かにしがちになります。
身体組織の老化も加わりますので、やむを得ない事なのですが、
TVのお守りが主になって、身体を動かすことを二の次にしていると
「あっちが痛い、こっちが痛い」になってしまいます。

発症の原因は「右腕を伸ばして前屈み」ですから、
触診で骨格の変位を調べ、右腕の挙上はどの程度あるのかを調べます。

右腕の挙上は、水平より僅かに挙がりますが、それ以上は無理なようです。
肩甲骨内の棘下筋・大円筋・小円筋の硬直、上腕三頭筋や上腕二頭筋の硬直を解除して
スムーズに挙上できるようになりますが、今度は「腕を挙げると、ここが痛い」です。
右前鋸筋中心部から右大胸筋下部にかけての痛みです。

椅子に腰かけての施療を行ってきましたが「仰向けになれそう」ですから
施療台に仰向けになっていただき内臓の痛みも消していきます。

仰臥位で「腰の痛みが消えた」と言われても、念のために片膝ずつ立てていただき
腰の痛みを確認すると、右膝を立てた時に痛みが走ります。
右大腿部後面のハムストリングスに硬直があります。
圧痛確認をしても鈍麻状態にあり痛みを感じません。
不本意ですが、こちらでの判断で弛緩することになります。

仰臥位での左右への身体の方向けで、痛みは消えていますから、本日は此処までです。
座位で、腰の右に多少の痛みは残りますが、ストレッチングで消える可能性があります。
寒くなってくるとセルフケアを怠りがちですが、気温が低くなればなるほど
セルフケアの重要性を知る必要があります。
電気刺激・ツボ刺激・薬剤使用は一時の気休めになります。

薬剤の使用は腎臓や肝臓に負担を掛けます。
身体に負荷の無い施療の仕方を行っていく必要があります。

治癒力の低下は、「年齢の下降線に比例する」と認識してください。
痛みから解放されるために肘や膝にメスを入れる方もおられますが
完璧に改善する訳ではありません。
痛みが伴う場合には、適切な休養と栄養の摂取が必要です。

8 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する