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2018年11月28日07:51

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妻を待っていた

15時過ぎに妻が帰ってきた。
「ちょっと交代してくれ。トイレに行きたい」マロ君の布団の上で私の腕はマロ君の体を支え続けている。
私は妻が外出している間マロ君の世話をしていた。
妻が支度を整えて私と代わった。
妻はマロ君を撫でながら私の話を聞く。
今朝呼吸が荒くなり、その後静かになって、それから妻の外出だったので、その後の話を聞きたかったのだ。
私は今日の午前と午後妻が帰ってくるまでの様子を伝えた。
妻が撫で続けていて急に叫んだ。
「停まった」
私は急いで近寄った。
15:33 呼吸が停まったように見えた。
二人共泣きながら「ありがとう」と「お疲れさま」を伝えた。
だが1分後に呼吸して体を動かした。
「生きてる」 驚きだった。
それからは1分にひと呼吸という間隔で息をする。
私は左手の指で心臓の鼓動を探った。
「ドクンドクン」と規則正しく強く打っていた。
痙攣のように足をバタバタさせた。
妻と私が足を持って抑えてやる。
収まった。
15:50 その呼吸も停まった。
17分後まで1分に1回の呼吸で生き続けた。
心臓は規則正しいものの弱くなってきた。
1分後
15:51心停止 
私たちとマロ君の別れであった。
20歳と半年は猫の寿命としては、かなり長いものだと思う。
アッパレな最期に対して泣くのは申し訳ない。
マロ君の最期を予期してから何度も「オレは、なぜ泣くのだろう」と自問した。
自分が寂しくなるのが怖くて自分のために泣くのか、と疑う。
マロ君を祝う気持ちになれないのか弱虫め。
自分を責めるが、どうしても中途半端な自分は涙が出てしまう。
マロ君は妻の帰宅を待っていた。
天寿の全うの仕方を我々に見せてから逝ってくれた。
静かで気高い最期であった。

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