絵描きの親友２

遊びにおいでよと盛んに誘ってくれる絵描きの親友。
私の方は
孫のことやジューンさんの猫が病気でなかなか出かけられない。
２日くらいならなんとかなるかもと長女を誘うと彼女は是非行きたいという。
なかなか日程が決まらないうちに、彼女からカードが届いた。

親愛なるKOKOちゃん

秋空のそしてコーンウオール地方ってこんなに美しかったのかしらと思わせるほど、樹々の色があでやかで、秋の陽に大満足といった風に今日も、キラキラ輝いています。
それは、二週間前位にあったあのひどい霜のせいだと聞いてそうか、だから日本の秋はあんな、きばつ、はでな色になるのか、、、と自然のかしこさに又々びっくり。
今日、二冊目の単行本届きました。　
そうか、、、large letterというやつで送る方法が一番安いわけなんだ！それにしてもわざわざ、W.H.Smith（本、カード、文具などの店でポストオフィスもある）まで行かないと、スタンプ買えないじゃない？　わるいね。
今朝は、Lewsに行くことを決めたので残りの野菜をぐつぐつ煮てスープにしようと思って台所でごそごそしています。
しばらく書けなかった字も、まあ少しは書けるようになったし、本も面倒と思っていたけど、さすがに日本語だと大丈夫です。カズオイシグロさんのは何冊か読んだけど、全部英文でした。　
この人は村上（注：春樹）全然書き方が、違いーーー真面目な作家です。一度ノーベル賞を取った時の一時間以上に渡る自分の本の書き方あり方を説明した時に、この人には全く、日本の情緒がなく、日本という国はたしかに、両親が、生まれた国というだけで、彼はやっぱり英国の作家という気がしました。
けど本はやっぱりあの日本の明治の作家の真面目さが、あるよ。というか、歯切れがいいよ。

このところ、このカードのように昔私が、子供の頃着た、めいせんのきものを母が、一度布団にし、それをN姉が捨てかけたのを又ひろって来て今それを利用して、絵ははじめていないけど、何か、創作的なことをしようと思いついてやっています。
それがけっこう楽しくて、やっぱりゴチャゴチャ手を動かすのが、好きなんだ！ね。けっこうしつこく、、、。

今月はLewes, Londonに行くことに決めたけど、２７〜２８から帰って来ているのでその頃一緒に（注：私の長女と）コーンウオールに来ない？
１２月中は２０日までずっといるので、R（注：私の長女）とぜひぜひ来てくださいね。
ねこはいないけど、この辺を歩くだけでも、気が晴れてくると思う。
Rにも今またハガキを書くけど、こんなことはあまりできないので、そちらのネコ（注：病気）の様子をみて、ぜひぜひ来てください。
そろそろスープが出来上がったみたいだし、春用のチューリップとかのきゅう根等の準備をしています。
今年は私に取っては、大変な年でもあったけど、家族、友人たちのおかげでほとんど、元に戻りつつあり、心から感謝しています。
KOKOちゃんも、もうそんなにあとは長くないんだからこれからは、できる丈楽しみ、そしておだやかな毎日を過ごしてね。
私はがんばりすぎず、そして全てを受け入れの体制で、やってゆきます。
会えるのをすごーくたのしみにしていますヨ！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　M

二冊の本をどうもありがとう
けっこうもう読みはじめていて面白いよ。


以上彼女からの嬉しい便りでした。