ふとした時に、記憶の蓋が開くことがある。
懐かしのテレビ番組を紹介する番組で「ク〜レクレタコラ〜♪」という音楽が流れてきて、「なんだろこの曲知ってる…」となったことがある。他の番組で話題になった「チコタン」という合唱曲を、「これ知ってる、衝撃の展開になるやつ!」となったことがある。番組を見なければ思い出すことは無かった。そのまま消えても分からなかった。
何かをする時だけ、思い出す記憶がある。料理をする時だけ、車を運転する時だけ思い出すこと、それに役に立つことばかりでなく、歌のフレーズだったり、いろんなものがある。
長年の経験や、新しい記憶が増えるほど、古い、必要のない記憶から消えていくと言う。でも、何もせずにいれば古い記憶が残るというものではないと思う。
例えば、毎日テレビを見るだけの生活をしていれば、昔の番組と今の番組のことばかり思って暮らしてしまいそうだ。他の、家族のこと、料理のこと、花や虫の名前、育て方、勉強のこと、、覚えていられるだろうか。記憶の引き出しの中にあったとしても、出して眺めることがあるだろうか。
わたしも、学校以来やっていないことがある。
例えば、自転車に乗ることと、プールで泳ぐこと。
それをもし、もう一度始めたら、どんな意外な記憶が出てくるだろうか。
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