渡良瀬渓谷
かつて足尾銅山で栄えた渡良瀬渓谷。
富国強兵の強力な担い手となった足尾銅山。
日本最初の鉱毒事件と戦った田中正造。
草木湖畔で目覚めた朝は
渡良瀬渓谷をさらに奥に入る。
足尾の町や銅山跡など散策して渓谷鉄道終点の間藤駅に着く。
駅を見学していたら
急に電車に乗ってみたくなった。
時刻表を見ると
神戸まで往復するのが都合がよいとわかる。
間藤駅から神戸駅まで片道およそ30分
約1時間で帰ってこれる距離である。
トロッコ列車「渡良瀬渓谷号」「わっしー号」は乗れなかった。
しかし電窓からは
国道を走ってるとあまり見えなかった渡良瀬川の流れが見える。
これがあの購読事件で汚染された川だったのかと思うくらい
見事に美しい流れであった。
足尾銅山でかつて荒れ果てた山や川。
鉱毒事件で苦しんだ下流の人々。
それに立ち向かった田中正造。
それらのことに思いを馳せながら
日光に向かった。
つづく
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