中高生の頃までは役目を与えられても、ろくにこなすこともできなくて、スッカスカだった。作文、図画、提出物なども最後まで仕上がらない。カバンにギューと押し込んで、机の奥にためて、ああだらしない。
仕事はしない、宿題はしない、提出しない、そんな感じ。
大学生になると、さすがにそうもいかない。死ぬ思いでなんとか仕上げて、そこで初めて「レポートって、仕上がるものなんだ!」(←当たりまえ)と感動したのを覚えている。
部活の係は、やっぱりちゃんとできなかった気がする。
できないことも多いけど、大人になるとだんだん体裁が整うようになってきた。何となく、ちゃんとできてる風に見えるようになってきた。見た目だけ。
できることができるだけだ。できないことに、上手に戸惑うことができるようになっただけだ。「わたし何にもできないんです〜、教えてください〜」と堂々と振る舞えるようになっただけ。図々しくなったとも言う。何かスキルが上がった訳では無い。初めてのことをさせられると、やっぱり何もできない。
今でもわたしはできないことだらけなんだろう。
やってみようとすら思ったことがないものが、世の中には山ほどある。
できないと堂々と言えること、それではどうしようか、と考えられるようになったこと、が唯一の成長かも。
「できない、即アウト」みたいに昔は思っていたから。
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