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2018年08月12日21:42

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【展覧会】ルーヴル美術館展(国立新美術館)

2月に早割りチケットを購入、5月末に展覧会が開幕したらすぐに足を運ぶつもりが、仕事が忙しくて美術館に行く時間が取れなかった。
8月に入ってようやく時間的にも精神的にも余裕が出て、世間が夏休みムードになり始めたお盆直前の金曜日、何とか閉館1時間前に美術館に入ることができた(21時まで開館しているので大助かり!!)。

展覧会のサブタイトルは「肖像芸術 ― 人は人をどう表現してきたか」。
ルーヴル美術館の全8部門から集まった肖像作品110点超の展示だが、私は西洋絵画以外には興味がないので、彫刻、工芸、考古学的なものをスルーすれば、1時間もあれば十分だろうと思っていた。
しかし、会場に入って最初の木彫がいきなり驚異的だった。しかも今回の展覧会は絵画より彫刻の方が断然面白い! 思いがけなく彫刻に見入ってしまい、あっという間に閉館時間になってしまった。

インパクトのあった彫刻は以下のとおり。

「棺に由来するマスク」(エジプト出土、前1391−前1353年):
約3400年前の木製マスク。保存状態の良さ、青の美しさ、木部の滑らかさに驚くばかり。

「ブルボン公爵夫人、次いでブーローニュおよびオーヴェルニュ伯爵夫人ジャンヌ・ド・ブルボン=ヴァンドーム」(1510−1530年頃):
ウジ虫が湧き、腸がむき出しになっている、すさまじい石彫。ペストが流行していた14〜16世紀のヨーロッパでは、故人の生前の華やかな姿を表現した像と、このようなおどろおどろしい像を対にして墓所に設置するのが流行したとのこと。いや、いくら流行でもこれはちょっと・・・。

「トガをまとったティベリウス帝の彫像」(イタリアで発見、40年頃(頭部);50−60年(身体):
約2000年前のものでありながら損傷が少なく堂々とした皇帝像。驚くべきはトガのひだの多さと、その繊細さ。布のたっぷりした量感と質感が見事で、大理石とは思えない柔らかさがある。

「性格表現の頭像」(フランツ・クサファー・メッサーシュミット、1771〜1783年の間):
あまりにシュールな、スキンヘッドのおじさんのヘン顔。近現代の彫刻かと思いきや、まさかの18世紀後半、新古典主義時代。
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