2018年6月9日(BS鑑賞)
ウサーマ・ビン・ラーディン暗殺とか興味ないです位の軽い気持ちで観たら、157分の長尺を全く気にならないほど、集中して観ることになりました。
物語は、2011年5月2日に実行されたウサーマ・ビン・ラーディンの殺害にいたる経緯を描いています。
CIAによる拷問から始まり、アルカイダのボスを暗殺して終わるという私のイメージする世界の警察を体現したような映画でした。
また、近年の映画における拷問シーンの描き方は不満があったので、凄惨且つリアルな拷問を延々と映すという姿勢に感銘を覚えました。
しかも、この映画では見るに堪えない拷問シーンによりテロとの戦いの時間の経過、劇中の台詞で「藁の中の針」と表現されている終わりの見えない戦いを、観客にも無理やり共感させる役割を果たしています。
また、オバマ政権下で拷問が禁止され尋問の外注がされていたり、アラブの富豪を高級車で買収したりと、事実でないかもしれませんがとてもリアルに見えるCIAらしい戦い方を描けていたと思いました。
監督のキャスリン・ビグローは、映画デトロイトで尋問シーンが若干温めだったので、私の中で評価を下げていましたが、それが私の誤解で本当はここまでできるのにあえてやらなかったのだと分かったという意味でも良かったです。
主演のジェシカ・チャステインが、上司の部屋のガラスに毎日「○日」と水性マジックで書いて暗殺作戦の決行を促したり、実行部隊に状況説明した際に、「私のために殺して」と言うところとか、執念の捜査というか怨念のようなモノが画面を通じて伝わってきて、本当に熱演だと感じました。
2001年→2011年までの10年を157分に圧縮したと考えると、改めて良く出来た映画だと感じました。
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