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2018年06月18日07:46

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引き戻されて

レッドリバーロックを書いてすっかり50年前に引き戻されてしまった。
20才の頃の東京での下宿生活。
記憶にそって自分で書いたその日記を何度か読みながら、一つ気になったことがあった。

それは隣の部屋の母息子3人と親しくなったのだが、時々その母親と銭湯でも一緒になったりもするそんなある夜、銭湯でなぜか挨拶もしないで出てしまった。
なんとなく誰とも話したくないようなそんな気分だったのかもしれない。
ともかく後日そのことについてそのお母さんから注意された。
その時私はただ俯いて聞くだけでお詫びを言ったのかどうか、記憶にないのだが多分言っていなかったと思う。
そしてなんの弁明もしていなかったのは間違いない。
そして何故ごめんなさいと謝るか弁明しなかったのか、それが不思議に思えた。

毎日そのことを考えた。
私の性格にも原因があると思った。
もともと弁明や言い訳がとても苦手な性格。
けどもう一つ原因があることに気がついた。
それは我が家の環境。
というかあの頃の我が家の大人たちの若い娘に対する視点が大きく影響していたことに思い当たった。
英国のビクトリア時代には、子供達は目立たず大人しい子が良い子と言われていたらしいが、我が家でもそれに似たようなことが女の子に求められていたことに気がついたのだった。
つまり、はいはいとうなづくだけな女の子が良い子で一番女らしいと。
それを植え付けられて育った私は、ただただ頷いていただけだったのだろう。

嫁に行ってもはいはいと頷いていれば、上手くいくと言うそんな知恵でもあったのかもしれない。

しかしなー。


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