mixiユーザー(id:4941862)

2018年04月30日21:20

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映画「ローガン・ラッキー」☆☆

2018年3月10日(劇場鑑賞)早稲田松竹
傑作、痛快、これぞ娯楽映画という良い作品でした。

物語は、アメリカ社会で底辺な生活を営むローガン兄弟による一攫千金を掴むまでの話。

この作品のテーマ性がとても良くて、端的に泥棒するだけの話にすると、主人公に共感しにくい話になりかねないところを、国に奉仕し戦傷を負った弟、離婚&脚の怪我が原因でリストラにあった兄等、社会的弱者、または社会的負け組という設定を随所に織り込むことで、物語のバランスがうまく取れていると感じました。

特に冒頭のバーでの乱闘シーンは、この兄弟のキャラクターと兄弟の絆を表す良い場面で、弟を馬鹿にするグループに、兄が喧嘩を売り、3対1で兄が一方的に殴られる中、弟はそいつ等の車に火炎瓶を投げ込むという、兄弟を傷つける奴は絶対許さないという兄弟愛と、世間的な常識から逸脱した人間というキャラ紹介を兼ねた良い場面でした。
キャラ紹介と言えば、爆破のプロ(ダニエル・クレイブ)のグミを買う件も最高でした。
※グミを爆弾の材料にする。

この映画のクライマックスは、金を盗むところではなくお金を捨てて娘ののど自慢コンテストを観に行くところで、親子の情愛をカントリー・ロードの歌詞と共に熱唱する愛娘の姿には感動しました。
そして、その後の捨てたお金についての衝撃の展開と次回作の布石かなと思わせる捜査官の出現と、後味も含めてすっきりした良い映画でした。

唯一納得できなかったのは、盗んだお金は保険で補償されたという点で推察するにあのサーキット場の運営会社は被害総額が不明なことを理由に相当な額を引き出したのではないかなって考えました。
つまり、(盗まれた側も盗んだ側も)お互いに損はしていない状態で、素早い幕引きをどちらの側も望んでおり、その点をこの映画における謎解きの肝にしたところが、資本主義経済における正義=アメリカ社会の闇を痛烈に批判しているのかもしれないところが、この映画の油断できないところであり、面白い部分でもあります。

本当に面白い作品です、公開当時ポップで軽い感じの宣伝に舐めていたことを後悔しました。

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