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2018年03月07日00:41

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忍び寄る春

日曜日の夜だった。
家はキンキンに冷え切っていた。
ボイラーが壊れ暖房が無くなって4日、食器洗剤が白くなっている。
その間毎日雪がちらほら。
吐く息も白い。
寒いに尽きる。
けど猫に請われて裏庭に面したキッチンのドアを開けた時だった。
モワッとした暖かい空気に包まれた。
えっ?
これ何?
気持ち悪い。
猫がするりと中に入った後あたりをよく見てみた。
あら、雪が全部溶けている。
空気も暖かい。
気温が上がっているのだ。

外の方が暖かい。ホッとした。
明日には朝一番に業者の兄さんがやって来て新しいボイラーをつけてくれる。
そしたらそしたらもう春だ。
けどこの時すでに次の問題が起こっていた。
私が気がつかなかっただけ。
なぜならまだ水道の水は出ていた、その時は。

さて月曜日の朝だ。
ほとんど冷めた湯たんぽを抱えてキッチンに。
まずは熱いお茶を飲みたい。
あれ?
水道が出ない。
ま、いいか、しばらくすればそのうち出るようになるだろう。
と、呑気に構えていた。
約束どおり業者の兄さんがアシスタントの男性を連れてやって来た。

あの、水が出てないの。

そりゃあ困りましたね、なんなんだろう、ともかく工事はできるところまでやりましょう。

そのうち出ますよね、よろしく。

これで新しいボイラーがつけられて、家中が温められるとワクワク。
工事は予想したよりも大掛かりだった。
なぜなら私がこれまでのボイラーとは違うシステムのものを希望したからだ。
湯をためておくタンクの必要のないもので、時間の設定もしなくてよく、経済的。
なのでボイラーの近くの戸棚というか押入れのような空間に設置してあるタンクが不必要で、それを取り除く工事も必要だから。
それにパイプの付け替え、家全体のレジエーターの水をぬいたりと。
彼らは一日中出たり入ったり、階上に上ったり降りたり忙しく働いた。
午後4時過ぎに終わった。
新しいボイラーが取り付けられた。
が、問題だ。
水がまだ通っていない。
と言うことはボイラーを作動できない。
兄さんは申し訳ながって、アシスタントを家まで送りその後戻ってきますから。
と言って帰っていった。
その夜彼は戻ってきてくれたものの、まだ水が通っていなかったのでボイラーを作動させることはできなかった。
またまた湯たんぽを抱きしめて就寝。

そして火曜日の今日、午後になってやっと水が通った。
どうやらパイプの破裂で地域全般が数日水無しだった様子。

そして今ボイラーは作動し家全体が温まり始めている。
外も気温があがり始めて春が忍び寄っている。
この冬の一番寒い5日間暖房なしで過ごしたが、まずはめでたしめでたし。

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